高齢者と家族

今はいくつになってもお元気で、アグレッシブなご年配の方が増えてきましたが、それに合わせて高齢になっても車をバンバン運転する方もたくさんおられます。
そこで今回は、そういった「高齢者」向けの安い自動車保険にはどんなものがあるのか、現在の保険会社が、高齢ドライバーに対してどういう判断をしているのかなどに触れながら、紹介してみたいと思います。

リスクの細分化がもたらした高齢ドライバーへの影響

読者の皆さんは、「金融ビックバン」という言葉を覚えているでしょうか。
1996年から2001年にかけて行われた、大規模な金融制度の改革のことですが、

株式証券
貯金・ローン商品
外国為替商品

などといった、金融商品に大きな規制緩和がなされたのですが、これに自動車保険も含まれていました。
実はこのビックバンが起こるまで、自動車保険業界は通販型も代理店型も問わずその料率設定が横並び。
その保険料率は、「損害保険料率算出機構」という組織が出す料率を、「遵守」しなければいけませんでした。
そのため、事故の少ない優良ドライバーも事故の多いドライバーも、基本的には同じ保険料を支払うという、今で考えれば非常に不公平なものになっていました。
しかし、ビックバンによって規制緩和が掛けられてこの制度が撤廃、各保険・損保会社はある程度自由に独自の判断による「リスク細分化」で、その料率を決めることができるようになりました。
そしてその影響は、ここで触れていく高齢ドライバーさんの保険料にも及んでいます。

主な細分化項目

自動車保険によって分けられているリスクとは、その保険料の支払い確立や支払額が増える可能性がある事を指しますが、

1、年齢・・・基本的に年齢が上がっていくにつれその料率を下げ、年齢制限などの割引も用意している。
2、年間走行距離・・・年間走行距離が少ないと事故に遭う確率が下がると判断、長いとそのリスクもアップ料率を各保険会社とも併せて上げている。
3、使用用途・・・レジャー利用より通勤利用が、自家用より業務用の方がリスクが高いと判断されている。
4、優良ドライバーかそうでないか・・・ゴールド免許の保持=事故をしていない証明として各社割引を準備している。
5、車種・・・事故発生率などといったリスクに関する膨大なデータから決められている料率ランクに応じて、各保険会社が保険料を決定している。

などがありそれぞれが細分化、これに保険の適用をしていない年数で決められるノンフリート等級が、複雑に絡み合って保険料が決定されます。
2,3,5に関しては、年齢が若かろうが高齢だろうが全く関係なく適用される細分化項目であり、4に関しては高齢者の方がゴールド免許の取得率が高い傾向にあります。
また、ノンフリート等級も、

「事故さえしていなければ」

若い世代よりも、高齢者の方が高い等級を保持している可能性が高いはずです。

自動車保険は年齢によって保険料が違う?

高齢者が最も影響されるのは1の項目、ただ基本的には年齢が上がればその料率は下がるはず。
ですが、一定の年齢を超えるとそうはいかず、これには上記で強調した、「事故さえしていなければ」が大きく関係してきます。

事故リスクが低くなる40~50代が最安設定に!

若い世代はそのノンフロート等級が低いことと、運転技術の未熟さなどから事故率が高く、その保険料も高めで年齢制限による割引が受けられないか、受けられてもまだ低い割引率になっています。
一方、働き盛りで運転技術や精神的な余裕などから、40代、50代は無事故であれば等級も最高の20等級になっていることもザラですし、その事故リスクの低さから最も高い年齢別の割引率を設定されています。

逆に高齢者になると高く値上げする自動車保険もある?

基本的に自動車保険料は、各社とも60歳を超えたあたりから徐々に上がり始め、70歳を超えるとそれが顕著になっていきます。
年齢制限による割引率も低下、もしくは保険会社によっては割増をしているところまで存在します。
例として、27年式のプリウスに乗っている20等級の男性でゴールド免許、年間走行10,000km以下の方で、配偶者限定条件で契約。

対人対物・・・無制限
人身傷害・・・5000万円
年齢条件・・・35歳以上
車両保険・・・一般320万円(免責0-10万円)

年齢 見積金額(年払い1年分)
35歳 56,000円
45歳 55,670円
55歳 55,070,円
61歳 59,820円
65歳 65,920円
71歳 70,120円
75歳 70,120円

さらに上記の条件で、ある通販型自動車保険の見積もりを出してみたところ、

となり、やはり60歳を境にだんだんと保険料がアップしていくのが特徴です。

すべてがすべてという訳ではないのですが…

もちろん安全運転を心がけ、若い世代よりも余裕ある慎重な運転をされている方が大部分なのですが、近年増えてきている高齢ドライバーさんによる大きな事故。
「アクセルとブレーキを踏み間違えた!」、というニュースをよく耳にするようになってきましたが、この原因として考えられるのは、

AT車の一般化・・・踏み間違え事故増加の最大の理由、MTはクラッチ動作が必要なためエンスト、事故に至らずに済んでいた。
高齢者ドライバー自体の増加・・・高齢化社会に合わせて、「買い物難民」など定年以降の高齢者にも車が必需品になっていることが主な理由。

などで、高齢だからという要因だけが、その事故リスクを高めているわけではありません。
ただ、どうしても加齢によって視力や聴力、それに体の各所の反応速度が低下してしまうため、交通事故を引き起こすもしくは、事故を回避しきれない可能性が高くなります。
この「車社会の情勢」と、高齢者のいかんともしがたい「肉体的な衰え」に伴い、各保険・損保会社は「高齢者」ということをリスクととらえ、その保険代を高く設定する傾向に。
人生の先輩に対して失礼極まりないかもしれませんが、商品である以上その販売によって利益を産まなければ、自動車保険制度自体が崩壊してしまうので、致し方ないところではあります。

高齢者はなぜリスクが上がるとされる他の理由

リスクリスクと失礼ばかり述べましたが、実は事故数だけでいうと、高齢者よりも10代20代前半までの若い世代の方が多い。

第1当事者(注1)の年齢層別交通事故件数の推移(警察庁交通局の資料による)

年齢層別 25年度 26年度 27年度
16~19歳(注2) 22,790 20,340 18,412
20~25歳 63,921 57,693 54,547
26~29歳 57,966 51,882 47,206
65~69歳 39,741 38,589 38,851
70歳~75歳 29,745 29,311 28,153
76歳~79歳 20,318 19,254 18,652
80歳以上 14,441 14,701 14,895

(注1)・・・第1当事者とは、事故当時者のうちもっと過失責任の高いもののこと
(注2)・・・原付バイクによる事故を含む

上表を見ればそれは明らか、保険会社各位は高齢ドライバーに謝罪すべき、とはいかないのが自動車事故と年齢との関係性です。
そもそも、29歳時点ではその保有率が90%以上である運転免許も定年を境にその保有率は減り、64歳では76%、免許の返納者も増えてくる75歳になると54%程度にまで低下。
当然、運転している高齢ドライバーが減っているので、「事故率」でいえば数だけで判断することはできません。
また、高齢になると事故でけがをした場合その完治までが長く、入院費や治療費などに対する保険金の支払総額が上がってしまうのも、保険会社にとってはリスクが上がると判断される要因です。

高齢者の自動車保険の加入率

自動車保険の加入者が最も多いのは、やはりその保険料も安めの40~50歳代です。
以前は60歳以上の加入者は少なかったのですが、高齢化に合わせて増加傾向にあり、各自動車保険もその対応をし始めています。

高齢者向けの安い自動車保険

さて、その加入者が増えてきているからには、「高め」といわれている高齢者の自動車保険の中でも、何とか安く加入できるところがないか気になるところ。
最後にここでは、70歳代と80歳以上に絞って、お得な自動車保険を探してみたいと思います。

70歳以上のお得な自動車保険

上記で通販型自動車保険で見積もりをした例を挙げましたが、その71歳、75歳の見積もりはともに「70,120円」でした。
これを、まったくの同条件で代理店型自動車保険で見積もりをした結果、約10万円に膨れ上がりました。
つまり約3万円、通販型の方が代理店型より「お得」に、この年代の方は加入できるということになります。
70歳代の高齢ドライバーにとって、どの通販型が最安かは、加入者の条件や車種によって大きく変わってくるので、「保険の窓口インズウェブ」などの一括見積サイトでの比較をおすすめ。
ただ、インターネットの扱いに離れていないという年配の方もいるはずなので、そんなときはお子様などが見積もりの入手や、加入手続きを手伝ってあげてください。

80歳以上のお得な自動車保険

上記の見積もり例を見てもわかりますが、基本的に70歳を越えればその保険料は変わりません。
ただ、この年代のドライバーさんに、僭越ながら当サイトから1つアドバイス。
お得な保険を探すのも大切ですが、どうしても80歳以上の高齢になったドライバーさんの運転では歩行者を巻き込んだり、家屋や停車中の車に「コツン」なんて具合に、「加害者」になってしまうことも多いのが現実です。
ですので、車両保険などといった自身の被害をカバーするより、相手側の補償を手厚くする方向に、保険の補償内容を切り替えていった方がいい時期でもあります。
対人・対物はそのままに、「対物修理超過費用特約」などをつけると、事故相手側に立った保険の設計ができます。
また、車両保険をカットしたり、人身傷害限度額や運転者の範囲の見直しなどをすることで、保険料の節約にもなります。
そのうえで、上記でも紹介した一括見積サイトで条件入力、最安の自動車保険を探せば、お得でしかも相手の立場に立った、80代にピッタリの自動車保険を見つけられるでしょう。

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