任意で加入する自動車保険には、矯正である自賠責保険と違い年齢によってその掛け金が変わる制度がありますが、各社おおむね統一のルールを設けています。

今回はその年齢制限とはどういったもので、その仕組みや割引率などを詳しく説明していこうと思います。

自動車保険に年齢制限はある?

・通常3段階に分かれている

自動車保険ではその補償内容の充実度や車両保険の付加によって、掛け金が変わりますが、それに加えて自動車を運転する技術だけでなく、安全運転への意識や使用用途の違いによって運転者の年齢での保険料の割引率が変化します。

保険会社が設けている年齢制限は一般的に、

21歳以上補償

26歳以上補償

30歳以上補償

になっていて、それぞれその年齢未満の方が運転していた場合では、事故が発生しても保険金が下りない契約になっています。

・高齢化社会への対応?

運転免許を取得できるのは18歳以上であれば年齢制限がなく、事実70歳、80歳を超えている高齢ドライバーさんもたくさんいて、そういった方々も自動車保険に加入しています。

しっかりとした判断力と運転技術によって、安全運転に心がけている年配ドライバーさんがほとんどですが、人間は加齢によってどうしても視力や聴力さらに反応速度などが下がってしまい、それが運転に悪影響を及ぼすこともあります。

そして、ブレーキとアクセルの踏み間違いやハンドル操作の誤りなどが原因の、年配ドライバーによる事故も増えてきていて、各自動車メーカーも急発進制御システムといった各種の安全装備搭載した車種を開発するなど手を尽くしていますが、高齢化に合わせて年々その事故率が上がってきてしまっています。

それに対応するためか2011年4月、多くの損保会社も60歳以上の方の自動車保険料の割引率を大幅に下げ、事実上の保険料値上げを敢行しました。

理由は年配ドライバーによる事故増加に加え、けがの治療に時間がかかり治療費が増すことや、長い加入期間によるノンフリート等級の高さからくる割引をすでに受けていることなどが挙げられています。

果たしてこの保険料値上げが正しいのか、賛否に関してはここでは触れませんが、1つの時代の流れとして紹介しておきます。

年齢制限のない自動車保険

ちょっと待った!21歳以上補償があるってことは免許を取りたての18歳から20までの日知の自動車保険はどうなるのかってことになりますがご安心を、そこは「全年齢」という区分がちゃんとあるのでこれなら年齢制限関係なくすべてのドライバーが保険に加入、保険金の受け取りが可能です。

ただし、この全年齢区分での加入の際はそれ以外の年齢区分で受けられる割引が発生しません。

これが、若い世代が任意である自動車保険に入りたがらない大きな理由の1つとなっていますが、加入しないとまさかの事故の時に大変な目に合うことも。

ですので、「保険の窓口インズウェブ」などでできる自動車保険の一括見積や多くのダイレクト型保険が準備しているインターネット割引などを駆使して何とか頑張って加入することをおすすめします。

年齢制限によって割引率が違う?

さていよいよ本題、上記で触れた60歳以上の場合を除きこの年齢制限による保険料の割引率は、その年齢区分が上がるごとに高くなっていきます。

それをわかりやすくするために、ノンフリート等級を6等級に統一、車種をトヨタウィッシュの新車を2017年4月に購入して同時に保険加入するケースで見てみましょう。

まず基本となる21歳未満の方が加入する時の保険掛け金相場は、当然免許の帯色はグリーンであることも加味するとスタンダードなプランで車両保険無しなら年間18万円~22万円。

月割に換算すると1万5千円以上となりますから、やっぱりなかなかの出費ですね。

一方、これが21歳以上補償の年齢制限割引が適用されると同条件で約9~10万円にまで減り、計算上半額以下にまでなってくることになります。

さらに26歳以上の年齢制限にすると5万円台後半になり、ノンフリート等級も上がってきた30歳以上に引き上げると免許の帯色が青、場合によってはゴールドになることで受けられる割引も加味すると、4万円台にまで落ちる保険もあります。

・もっと細かい年齢制限も登場

全年齢も含めて多くの保険会社や損保が年齢制限の枠組みを用意していますが、近年競争力強化のため、「35歳以上補償」をプラスして、もっと細かい年齢区分をしている業者も増えてきています。

その最たるものが、セゾン自動車保険の「おとなの自動車保険」で、こちらについては事故率が低いそれ以上の年齢、つまり40代50代のドライバーへの優遇制度が用意されています。

また、事故率が上がることで保険料をアップさせている保険会社の多い中、走行距離の少なさなどの条件が整っていれば60台の保険料も安上がりだと評判になっています。

保険期間の途中に年齢条件を変更する方法

・そんなに安くなるなら…

年齢制限によってこれほど保険料が下がるのなら、誕生日が来てそれぞれの制限区分をクリアーしたら、何とか年齢制限区分を一日も早く引き上げてより安い保険料にしたいところです。

また、家族が増えたり子供が免許を取る年になったりして、新たに運転する人員が増えた場合などには、反対に年齢制限区分を引き下げる必要も出てきます。

どうやって年齢制限を変更するの?

これはいたって簡単、当該自動車保険会社に電話もしくはネット上で契約内容の変更手続きをすれば、早くて当日、遅くとも翌営業日には変更した年齢制限での補償になります。

年齢制限区分を引き上げた場合は既に年払いで一括入金しているときはその差額が手続した口座などに振る困れますし、月割契約をしているときはよく月の支払いから引き下げられた保険料に変更されます(注)。

(注)・・・手続きの仕方並びに年齢制限による保証の適用が反映するまでの期間、並びに返金の手順や追加支払い方法などは各保険会社・損保会社で異なるので要確認。

自動車保険に年齢制限がある場合、他人が運転する事は出来るの?

・できるにはできますが…

自動車保険の年齢制限というのはあくまで事故などの際に運転者が設定した年齢制限未満の方には保険金を支払わないという取り決めなので、運転をしてはいけないというものではありません。

要するに、制限未満の年齢の方でも法律上運転免許さえ所持していれば、その保険の車に乗ることは当然ですが可能です。

しかし、万が一のために高いお金を払っている自動車保険なのに保険金が受け取れないなら意味が全くないので、運転をする可能性のあるものの年齢に見合った年齢制限の設定をしなくてはいけません。

 自動車保険に年齢制限がある時に別居している人と同居している人はどうなる?

・加入時の設定によって異なる

上記のいわゆる他人でも保険が適用される「限定なし」以外、記名保険者の家族がその加入者量を運転する場合の方が通常多くなると考えられますが、その場合の年齢制限はどうなるのでしょうか。

基本的には、この年齢制限と加入者以外の家族や他人が乗っても保険が適応される設定は別物。

実は自動車保険には年齢制限の他に「運転者の範囲」という制限項目があって、

1、限定なし(誰でもOK)

2、別居の親族(未婚の子供も含む場合もある)

3、同居の親族

4、記名保険者+その配偶者

5、記名保険者のみ

という風に通常区分されていて、1が最も自由度が高いが保険金は高く、5が最も安くなります。

そして、年齢制限による割引を受ける場合は、この運転者範囲駆分の3までである必要があります。

つまり、同居親族の誰でも運転ができるように運転者の範囲を3にしていても、年齢制限を21歳以上に設定している場合は、同居の家族であろうが配偶者であろうが21歳未満方が運転した場合は保険金は支払い対象外。

反対に、年齢制限をクリアしていても、別居の親族並びに他人が運転するとこれまた保険適応除外となりますし、そもそも1,2の運転者範囲区分を設定している場合は年齢制限割引を利用できません。

賢く一番安く保険に加入するにはどうする?

この年齢制限と運転者の範囲設定は、通常どの保険会社でも準備している割引制度なので、自分のカーライフと併せて保険をくみ上げると保険料の節約になります。

仮に30歳以上で、自分だけしかその車を「絶対に」運転しない場合の、30歳以上限定、記名保険者限定」の設定をすれば最も安く保険に加入できることになります。

ただ、この年齢制限などの割引率は各保険会社でかなり変わり、上記でも紹介した通りその区分の細かさも色々。

期間限定の割引キャンペーンや、ゴールド免許割やネット割といったその他の割引項目も千差万別ですが、自動車保険という商品は安いからと言って大きくその補償内容が変わるものではないので、賢く節約すべきです。

それを実現するためには、これまた「保険の窓口インズウェブ」などでできる自動車保険の一括見積りが非常に有効だと当サイトは考えています。

最後に無事故の両親と使える小技を紹介

今回紹介した年齢制限は、主に運転れに10年近くのベテランドライバーが優遇される制度で、10代20代前半までの若いドライバーさんは「不公平感」を持ったかもしれません。

しかしちょっとした方法を使えば若いドライバーさんも安い保険料での加入ができるので最後に紹介。

若いドライバーさんが親御さんと同居の場合、前項で紹介した運転者範囲を「記名保険者+配偶者」から「同居の親族」に変更してお子さんも乗れるように。

すでに、長い運転歴で免許もゴールド、無事故で保険加入も長期にわたりノンフリート等級が15等級に上がっている、50歳の親御さんの保険の年齢制限を解除した場合、親御さんが支払う保険料は30歳以上補償にしていた時より4万5千円~5万円アップします。

とはいえ、この数字は20歳未満の方が自分で保険に加入するよりもずっと安く済みますので、同居している親御さんのノンフリート等級が高い場合は頼み込むのもいい手です。

また、若いドライバーさんが新たに車を購入する時もその名義を親にしておけば、多くの保険会社が用意している「セカンドカー割引」も利用でき、より自動車保険料の節約につながるのでぜひ検討してみてください。